vol.27

このページでは、日本各地に潜む物の怪を毎回1匹ずつピックアップ。オリヂナルイラストをつけて紹介してゆきます。




謂わずと知れた鬼、河童と並ぶ日本物怪界を代表する怪。主に山中に住むと謂われる。日本各地に分布し、その正体も流星説、修験者説、渡来人説等様々で、時代によってもその容姿や性格は異なる。古い物は鳶のような顔をした猛禽類系の姿とされる事が多かったが、後に鼻高赤ら顔の天狗が知られるようになる。山の神としての性格が強く、山中で起こる怪異は天狗の仕業とされる場合が多い。メジャーなだけあって、神通力と呼ばれる天狗の能力はバリエーション豊富で、「天狗つぶて」「天狗倒し」「天狗笑い」「天狗隠し」「天狗火」「天狗囃子」等々…、物の怪界の技のデパートである。その多様な天狗の姿を一枚の繪で表現するのは不可能故、取り敢えず我が社のお化け繪では山中の怪としての天狗を形にしてみた。今後、こういった怪にはその性質や出現場所によって複数の表現を展開して行きたいと考えている。