○月×日(水)曜日 曇り 17:40



以前撮影に成功した
濡れ女らしき怪の画像
(資料提供ーJMT調査班)

島根県某所に「濡れ女(ぬれおんな)」出現との情報を得て、SWEEPERが出場する。「濡れ女」にも様々なタイプの物がいるが、島根県の物は人を襲う、危険度・特Aクラスの物の怪である。島根県の「濡れ女」は「牛鬼」とタッグを組んで現れる。最初は「濡れ女」だけが子供を抱いて現れ、子供を抱いてくれとせがむ。うっかり抱いてしまうと子供は石のように重くなり、手から離れなくなる。そこへ牛鬼が登場、動けなくなった所を角で一突きにされてしまう。現場に到着した社員達はただちに手袋を装着し始める。これは「濡れ女」の子供が手に貼り付いた時、手袋ごと脱ぎ捨てて引き離す為なのだそうだ。指示を出す現場責任者の片手には講談社ポケット百科シリーズ「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大事典」が携えられている。過去この物の怪と一戦を交えた事のある鬼太郎のデータによると、「磯女」の本体は抱かれている子供の方らしい。どうやらこの作戦では如何にして「磯女」と子供を離すかがポイントのようである。早速二手に分かれ、海岸線を中心に捜索するが、それらしき姿は見あたらない。


鬼太郎百科を紐解き、
過去のデータを入念にチェックする

この日は対濡れ女用として、
9brand製の3本指の手袋、
「Tebi」が支給された

捜索開始から7時間近くが経過した深夜0時25分、社員Aから通報が入る。急ぎ現場に向かった他の社員達は子供を抱いた女性と向かい合う社員Aを発見。一瞬戦慄が走るが、Aの穏やかな表情からなにやら趣が違う事に気付く。女性はこの近くに住む、最近越してきたばかりの一児の母。赤ちゃんの夜泣きが酷く、なかなか泣きやまないので、波の音を聞かせた処、不思議と落ち着くのだという。以来、なかなか泣きやまない時に、海岸に出て来ていたそうだ。どうやら通報は、深夜この親子の姿を見た地元の方の勘違いによる物であったようだ。一同ほっと一安心。ただ、深夜の海岸には「牛鬼」「濡れ女」は勿論、「海坊主」や「海女房」等が出現する可能性も多く、危険も多い為、夜泣きに効く「鬼の寒念仏」の繪を渡し、二人を自宅まで送り届けた。

鬼の寒念仏
大津絵の画題として知られる
この絵は子供の夜泣きに効くと
言われている